着物　アンティーク着物　振袖　訪問着　留袖

草木染真綿手織丸の絣紬着物

こちらはひとことで言うと、全体的にはシルバーグレーの真綿の糸の光沢が美しい手織り紬のお着物です。
ただ、そのシルバーがかったグレーの色を説明するだけでも少し苦労してしまう様な、ニュアンスのある素敵なものとなっています。
地色は白汚しの明るいグレーで、それにやや緑がかった淡いグレーの利休鼠色と、黄味のある深いグレーの岩井茶色がランダムに交差しながら丸い絣を織り成しています。
そしてその丸の中には赤味のある香染色の茶、芥子色、鶯茶色などの横縞が織り込まれています。
実際にお召しになりますと、その配置された色の複雑さが嘘の様にすっきりとした幾何学模様となって素敵なお召し物として現れ、多色に染めて織られた真綿の糸の光沢がとても綺麗に目に映ります。
丸の中に織り込まれたランダムな縞の色がグラデーションの様にも見え、同じ紬のお着物でも「産地物」というよりは、この一点をつくるために練られたデザインをもとに織られた作家物の様な印象となっています。
秋の街に映えそうな、とてもお洒落なおすすめの一点です。
香染色は「#996e43　WEB色見本　原色大辞典」を、
利休鼠色は「#aab29e　WEB色見本　原色大辞典」を、
岩井茶色は「#93997b　WEB色見本　原色大辞典」を、
芥子色は「#d0af4c　WEB色見本　原色大辞典」を、
鶯茶色は「#70621f　WEB色見本　原色大辞典」を、
青鈍色は「#58665b　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。