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「陽光」出雲織着尺
青戸秀則作

白地の作品は見ている方にとってはシンプルに「素敵ね！」という印象なのですが、作り手にとっては、たとえば色止めをする部分が多くなるなど、大変手間と時間がかかります。
また、この風合いを活かされる作品をデザインされ、実際に創作されるというのも大変なお仕事と思います。
こちらはやわらかい陽ざしを表現されたかった作品だそうですが、かすれたように淡く繋がる水浅葱色の格子の線にそれが感じられ、そして笹舟の様にも見える一段濃い浅葱色の絣が楽しく並んで、春の日の木漏れ日の様な暖かさを醸し出してくれているようです。
おおらかな秀則先生の人柄がそのまま映し出されているような、優しさに満ちた美しい作品です。
因みに素敵な女優さんをイメージされておつくりになられたようですが、どなただったのでしょうか。それをお聞きするのも楽しみです。