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「邪魔しないでね」蒟蒻染紬名古屋帯地
伊差川洋子作

東京女子美術大学を卒業後、浦野理一氏の師事のもと染織をはじめられ、その後沖縄で40年以上紅型染めを研究・創作。
現在もなお、紅型の祖形であると言われる「浦添型」について研究を重ねられています。
その浦添型復元の第一人者であり、染めはこだわりの蒟蒻糊によるもので彩りも鮮やかにくっきりと輝いて、デザインにも個性があふれています。
今回は4月に工房をお訪ねした際にお願いした、お洒落で楽しい作品ができあがってまいりました。
今回は皆様方にご覧いただいて「紅型ってこんなに多彩で楽しいの」といっていただけるような魅力的な作品を頑張って集めました。
そんな中でもこちらもまた伊差川さんワールドが全開な感じのユニーク楽しい作品です。
黒地の部分にもモノトーンの水玉が染められていたり、可愛い模様にも計算されたお色のバランスがとられていたり、全体にあふれる細やかなおしゃれ心が心憎く都会的な素敵な帯となっています。
主役の蛇さんは少しシックな紅藤色で、薄紅梅色のピンクや飴色の黄色で可愛い模様をつけてもらってさらに尻尾は綺麗な藍色の濃淡になってと凝ったおめかしをしてもらっていて、お顔も少し微笑んで嬉しそうです。
周りを取り囲むつる草も笑顔に 見えてルンルンといった感じです。前柄は片面にだけ蛇さんがいます。
一目見てそれと分かる素敵な個性とデザインの力が強く感じられる素晴らしい作品です。
黄海松茶色（きみるちゃいろ）は「#918754　WEB色見本　和色大辞典」を、
紅藤色は「#997c8f　WEB色見本　和色大辞典」を、
薄紅梅色は「#e597b2　WEB色見本　和色大辞典」を、
飴色は「#deb068　WEB色見本　原色大辞典」を、
深緑色は「#00552e　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。