商品番号 m1180 - 105719 税込価格 有難うございました ※こちらはお仕立の加工代金を含めた販売価格となっております。 (特殊なお仕立・加工をご希望の方はお問い合せください。) ※下の1、2枚目の写真をクリックすると大きい画像をご覧いただけます。
【商品説明】 立花長子さんは洋画家を目指して勉強された後、昭和12年より芹沢_介さんに師事して型絵染を学び、2年後の昭和14年には国画会工芸部で入選されるという、並はずれた芸術的才能をお持ちの方だったようです。 野の花や昆虫を描いたデザインは個性的で愛らしく、どれもそれまでになく、そして優れたデザインであったり表現であったりして、近年活躍されている型絵染作家の方々にも多大な影響を与えられています。 その作品は人々の心に沁み込むような温かさと優しさを持ち、なんといってもお洒落で、長年多くのファンを魅了し続けています。 今回、未仕立ての状態のものが数点手に入りましたので、新年にふさわしく華やかで工芸的な趣があり、これからの季節に向けてご覧いただくのに楽しいのではないかと思い、ご紹介させていただきます。 こちらはたわわに咲く秋海棠のお花と、大小の蝶々に様々な小紋の模様、そして背景には松皮菱のような幾何学模様と、立花さんの作品の代表的なモチーフが盛り込まれた集大成的な大作ともいえる一方附小紋のお着物です。 一番大きな蝶々は色使いもお洒落で少しアールヌーボー的な要素も見られますが、他の蝶々の模様は立花さんの作品では少し珍しいと思われる日本の伝統的な籠目や網代、そ青海波といった文様が描かれていて面白く見る事ができます。 秋海棠の葉にとまった蝶々がステッチのような点線で描かれているのもまた楽しいです。 こんなにモダンで素敵なデザインを20年も30年も前にお考えになって作品として完成されている事に改めて驚きを感じさせられ、そしてこの素晴らしい作品に出会えた事を嬉しく思います。 現在は仮絵羽の状態ですが、八掛や裏地をつけてきちんとお仕立てをされて、どなたかがお召しになるとどんなに素敵でしょうと今から楽しみで仕方がありません。 昭和の工芸の世界の型絵染というジャンルの中で、ひとつの形をつくられた事ではその貢献度は高く評価されるものでしょう。 さらに女性ならではの目線ともいえる、実際に着てこそ美しい作品、この溢れる魅力をたたえた作品は着る人を素晴らしく華やかに引き立ててくれる事と思います。 地の色は象牙色「#f8f4e6 color-sample.com」、 花の色は中紅「#b3476b color-sample.com」、 真紅「#a22041 color-sample.com」、 二藍「#664762 color-sample.com」、 葉の色は長春色「#995966 color-sample.com」、 蝶の色は桑染「#b79b5b color-sample.com」、 銀鼠「#afafb0 color-sample.com」、 深縹(こきはなだ)「#2a4073 color-sample.com」、 萌葱色「#004d3b color-sample.com」、 菱の色は水浅葱「#80aba9 color-sample.com」 をご参照下さい。