短冊に菊水の柄絽塩瀬名古屋帯
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商品番号 o1097
短冊に菊水の柄絽塩瀬名古屋帯
販売価格 有難うございました

長さ 3 m 58 cm
太鼓巾 30.6 cm
前巾 15.4 cm
 

短冊に菊水の柄絽塩瀬名古屋帯

赤味の少ない濃藍色の絽塩瀬の帯地に、風になびいて翻る短冊が熨斗のように描かれ、竹や糸巻の図が描き込まれています。
背景の糸目で引かれた流水の線が美しく、舞うように散らされた菊の葉に動きがあり、爽やかに吹く風を思わせる涼感が込められているようです。
古くからある日本人の表現は、現代のような直接的なものとは違って風情があります。
たとえば水辺の風景や流水で水の冷たさをイメージしたり、またお魚で海や川を連想したり、朝露のとどまった草の葉などで朝の涼しさを感じたりと、間接的なものでも美しく詩的に表現されていて感心させられるものが多くあります。
以前に真夏の京都で町屋の古い大きなお屋敷にお邪魔した事があるのですが、客間の出入り口に越後上布かと思われる大変細い糸で織られた麻の暖簾がかけてありました。特別そこをくぐらなくても、お茶を出してくださる方が歩かれるだけでふわっと軽やかに動いて涼やかに感じられ、思わず「とても綺麗ですね」と口に出してしまいました。
ご主人曰く「京都は特別暑うおますさかい、風がなくても風を見せなあきませんのでね」という事で「なるほどー」と、まんまとしてやられたようにこたえたのを記憶しています。
この図案を見た時になぜかその事を思い出しました。
目で感じる涼感というのも大切で、誰かがそう感じてくれたとしたら素敵な事ですね。
夏の装いは、そういった見た目も涼やかにして出会った人に喜ばれる事も楽しさのひとつですね。
未着用品。
濃藍色は「#141a33 WEB色見本 原色大辞典」を、
淡黄色(たんこういろ)は「#e6d381 WEB色見本 原色大辞典」を、
薄花桜色は「#7087ba WEB色見本 原色大辞典」を、
丁子茶色(ちょうじちゃいろ)は「#b4866b WEB色見本 和色大辞典」をご参照下さい。

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