【商品説明】
別でご紹介させていただいております藤布と同様に葛布の歴史は古く、古代日本の古墳時代の発掘物の中にも見られます。
身近な植物を工夫して着るものにしていた日本特有の原始布のひとつです。
平安時代には公家の装束としても好んで取り入れられ、蹴鞠の衣装には必ず葛の袴をはいていたそうです。
江戸時代、葛布は軽くて通気性が良く、また武士の好んだ直線が出せるところから、袴、裃、陣羽織などに用いられました。
こちらの帯は経糸に赤城の座繰り糸を、緯糸に紫鉱や玉ねぎで染められた葛の糸を使用して、それがミックスされた面白い色合いが織り出されています。
葛の糸はしなやかさと張り、そして独特の綺麗な光沢がありますので、それが底光りするように現れて、茶系の濃淡の横縞の模様に深みを加えて、さらに葛布ならではの品格が生まれているように目に映ります。
単衣の時期からお使いいただけて、夏に近づきましたら夏結城や夏大島など夏紬のお着物、盛夏には上布類や麻のお着物に限らず、紬紗などいろいろなお着物とお合わせいただけると思います。
ちょっと上級者的な趣味性のあるアイテムでもありますので、是非個性的に着こなしをお楽しみいただきたい、おすすめの一点です。
涅色(くりいろ)「#332b22 color-sample.com」、
赭(そほ)「#ab7867 color-sample.com」、
胡粉色(ごふんいろ)「#fffffc color-sample.com」
をご参照下さい。
|