薄い紫味のあるグレーベージュ・枯野色に染められた絽縮緬の生地に、水辺の風景がしっかりとした友禅で描かれた夏の九寸名古屋帯です。
力強く描かれた水辺の葦の間に3艘の小舟が浮かび、その上を鴨が飛んでいますが、その色使いもバランスも素晴らしく、一幅の日本画を見ているような趣が感じられます。
それはお太鼓の形にした時にも表れていて、小さな帯という世界の中にも重厚さと迫力が感じられるものとなっていますので、実際にお召しになる時にもきっと周りの方の目を引くことでしょう。
柔らかい素材のお着物ですと軽めの附下くらいまでお合わせいただけそうですし、紋紗や絽小紋、夏紬のお着物まで幅広くお合わせいただけることと思います。
夏の染めの名古屋帯はボリューム感のあるものが少なくなりますので、その点でもおすすめの一点です。
未着用品。
地の色は枯野色「#d3cbc6 color-sample.com」、
舟の色は唐茶「#783c1d color-sample.com」、
藍鉄「#393f4c color-sample.com」、
黄土色「#c39143 color-sample.com」、
鳥の色は枯茶(からちゃ)「#8d6449 color-sample.com」、
紫鼠「#665e62 color-sample.com」
をご参照下さい。
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