夜を思わせる黒の絽の生地に、桔梗、オミナエシ、萩と露芝が咲き、大きなおぼろ月が描かれた、初秋の風景のような友禅の九寸名古屋帯です。
虫の音色も聞こえてきそうな図案ですが、古くから夏のお着物や帯には一足早く秋草の模様を取り入れられているようで、それを目にしますと、どこか涼しげな気分にさせられることが不思議です。
白い大きな月にはぼんやりと霞がかかったような加工もされて、情緒あふれる素敵な雰囲気です。
絽の小紋や紋紗などの柔らかい素材の夏のお着物とお合わせになると、エレガントな印象の着こなしをお楽しみいただけますし、小千谷ちぢみや上布類の麻のお着物とお合わせになるのも良いかもしれません。
季節を感じられるモチーフのものは、ぴったりの時期にお召しいただく醍醐味がありますので、そういった意味でもおすすめの一点です。
未着用品。
桔梗の色は淡紅藤「#e6cde3 color-sample.com」、
オミナエシの色は浅緋(うすきひ)「#b3736b color-sample.com」、
萩の色は薄紅梅「#e597b2 color-sample.com」、
葉の色は松葉色「#839b5c color-sample.com」
をご参照下さい。
|