有名なところの名物裂を集めて寄せてつないだ、趣のある袋帯が入荷しましたので、ご紹介させていただきます。
糸屋風通、荒磯緞子、角倉金襴、有栖川裂、遠州緞子、青木間道、段織銀モール、和久田金襴、名物大鶏頭金襴、二重蔓大牡丹唐草金襴などなど、たくさんの名物裂が素敵に組み合わさって繋がれています。
寄せ裂の文化は江戸初期にはあったと言われます。
産業革命が起きるまで裂は大変貴重なものであったため、どんな小さなものも大切に繋ぎ合わせて使うという精神が根底にあり、さらに海外から渡ってきた貴重な裂をつないで衣装を作るのがトレンドになっていた事もあったようです。
繋ぎ合わせたものが持つ妙味は、一枚の裂だけでは表現できない面白さがあります。
その寄せ裂を袋帯として制作されているものをたまに目にする事がありますが、こちらはひとつずつの裂が本物なのでまた味わい深いところもあります。
趣味性のある、そして古色然とした素敵な雰囲気を持ったおすすめの一点です。
未着用品。
麹塵(きくじん)「#1b3033 color-sample.com」、
濃紅「#801a33 color-sample.com」、
青朽葉「#ada250 color-sample.com」、
紺鼠「#44617b color-sample.com」、
白橡(しろつるばみ)「#cbb994 color-sample.com」
をご参照下さい。
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