「自然が作り出す色合いの美しさは人工の極致を駆使してもかなうものではありません。
朝焼けの空・夕焼けの雲・紅葉の山・新緑の色、しかも同じものはどれ一つとしてなく瞬時もとめ置くことはできません。 人間の心はそれを形にとどめたいと願い、そこから芸術や美が生まれます。
草木染は自然の材料を用いて自然の色を再現しようというものです。
秘境の里筑前の国秋月の山里の草木を採集し丹念に染め上げ、岩清水の湧き出る谷川ですすぎ上げた逸品です。」
共の箱に小森さんの作品にかける思いが綴られた解説文が書かれていました。
その美しい草木染の糸を経糸には太くふんだんに使って、緯糸には金糸も織り交ぜながらニュアンスのある格子が手機で織り出された八寸名古屋帯の作品です。
今回別でご紹介しています久留米絣のお着物などにもしっくりと合う事と思いますが、大島紬や絣模様のある紬のお着物、工芸的な紬のお着物、型絵染など柄にインパクトのあるお着物ともお合わせいただけますので、活用範囲は広いのではないでしょうか。
草木染で染められた糸が素敵なハーモニーを奏でているような、目にも優しく映るおすすめの一点です。
未着用品。
鳥の子色「#fff1cf color-sample.com」、
煎茶色「#8c6450 color-sample.com」、
革色「#28332e color-sample.com」、
甚三紅(じんざもみ)「#cc6f6a color-sample.com」、
利休白茶「#807b71 color-sample.com」
をご参照下さい。
|