横に節のある座繰りの紬の生地が、透明感のある淡い水色・浅縹色に染められ、小鳥達が遊ぶ様子が手描きのようなタッチの型絵染で染められた、少しユニークな図柄の九寸名古屋帯です。
タンポポの咲く野原でなんだか跳んだり跳ねたり躍っているようだったり、うずくまっていたり、それぞれ面白く見る事ができます。
手描き風の動きのあるタッチを型絵染で表すのはかなり技術を要すると思われますが、反対に型絵染ならではの味わいが随所に感じられるのも興味深い事だと思います。
お空には小さな鳥たちも歌うように飛んでいて、散らされたお花もとてもチャーミングで素敵です。
地色が綺麗な水色ですので、紅花染のような淡い色使いの紬ともよく合いそうです。
ざっくりとした質感の紬ですので、反対にマットな風合いの大島紬や八丈織、またはお召織など光沢のあるお着物と合わされるのもお洒落かもしれません。
春に向けて心が溌剌とするような楽しい模様のおすすめの一点です。
地の色は浅縹(あさはなだ)「#84b9cb color-sample.com」、
柄の色は紅檜皮(べにひはだ)「#7b4741 color-sample.com」、
退紅(あらぞめ)「#d69090 color-sample.com」、
深緋(こきひ)「#c9171e color-sample.com」、
芥子色(からしいろ)「#d0af4c color-sample.com」、
麹塵(きくじん)「#6e7955 color-sample.com」
をご参照下さい。
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