お太鼓の左側の3分の2が少し明るい藍色、右側の3分の1は濃い藍の糸で織られた地に、さらに一段明るい藍色で経緯入子の形になった太い三本の線が織り出された真綿紬の九寸名古屋帯です。
結城紬ではないかと思うほどに軽くて、きっとお使いいただきやすいと思われます。
藍の濃淡で表された模様は素朴ですが、織り出されている生地の上質さから生まれる光沢でとても綺麗な輝きがあります。
ウェブ上のお写真ではわかりにくいのですが、実物はもう少しメリハリのある模様となっています。
横の三本線の間には黄色と赤の糸がサンドウィッチのように挟んで織り込まれ、ちょっとチャーミングなアクセントとなっています。
濃い藍色の帯は使い方次第でとてもお洒落で工芸的な良さが出ますので、上手くコーディネートできると素敵です。
紅花染などの淡い色合いのお着物や、ベージュやグレーの紬のお着物とも綺麗に合いますし、ぜんまい紬や茶系のお着物とも相性が良いと思います。
ふんわりとした質感が手に馴染んで、いつまでも撫でていたいような、ほっこりとするとてもおすすめの一点です。
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