着物　アンティーク着物　振袖　訪問着　留袖

稲穂に虫の図友禅開名古屋帯
人間国宝　羽田登喜男作

秋も深まり稲穂も実り頭を垂れる。
そんな情景を切り取って友禅で描いた様な名古屋帯です。
また、そこに小さなバッタが一匹加えて描かれている事で全体に立体感が生まれ、さらに生命を感じる事ができるのは本当に不思議です。
稲穂の葉が色々な色に染められていて、それが秋のやわらかな日差しを連想させます。
非常にシンプルで無駄をはぶいた様な絵から季節の色を感じられたり、命の力を感じられたり、秋の空気感まで伝わって来る様な、人間国宝・故羽田登喜男氏のそんな素晴らしい作品です。
今回は昭和の巨匠と言われる先生方の名古屋帯を何点かご紹介できて嬉しく思います。
この機会に是非それぞれの作品の個性の違いをご覧ください。
鶸萌黄色に稲穂の黄金色が映える、素敵なおすすめの逸品です。
お仕立上り。
鶸萌黄色は「#516629　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。