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茶屋辻文様京友禅訪問着
清染居製

今月は「秋の特選−工芸作家作品ご紹介の会−」として、工芸作家の先生方の手仕事の技ともいえる作品を色々とご紹介させていただいております。
これから年末に向けては季節的な事もあり、年末年始、そして初春に向けてのフォーマル用のお着物も少しご紹介させていただきたいと思います。
こちらは、いつも色のニュアンスをお伝えするのに悩んでしまう、清楚で品格があってそして心まで沁みとおるような透明感のある美しい色使いの清染居製の素敵な京友禅の訪問着のお着物です。
着る方の心に添った物づくりを心がけていらっしゃると聞いた事がありますが、上野街子先生のそのお気持ちが隅々までゆきわたって、こんな素晴らしいお着物が完成するのでしょう。
個人的にも大ファンで、その作品に出合うたびに本当に嬉しく思います。
少し明るいベージュを感じるグレー・練色地に、細やかに描かれた松林や葛谷、そこに彩色された長春色の上品な艶やかさは、格の高い友禅ならではのものと思われます。
清楚な雰囲気の中にもきっぱりとした格好良さが共存して、お召しになる方を知的でセンスの良い憧れの印象にしてくれる事と思います。
またどんな帯でも受け入れてくれそうな許容範囲の広さがあります。
年末年始、そして春先のフォーマルのお席を彩る、とてもおすすめの逸品です。
練色（ねりいろ）は「#ede4cd　WEB色見本　和色大辞典」を、
潤色（うるみいろ）は「#c8c2be　WEB色見本　和色大辞典」を、
長春色は「#c97586　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。