松竹梅文綴れ織名古屋帯
人間国宝 細見華岳作

商品番号 r1453
未着用品
販売価格 有難うございました

長さ 3 m 69 cm
太鼓巾 30.2 cm
前巾

商品説明
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【商品説明】
地金通しの紫寄りのグレー・紫水晶色の地に、輪になって並ぶ松葉とこっくりとした紫・江戸紫色の梅の花、そしてそれを讃えるような金の竹の葉がどれも美しく輝いています。 それは決してぶれない美しさといえるでしょう。
重要無形文化財「綴織」保持者・細見華岳氏の素晴らしい作品です。
個人的にも大好きなのですが、出合う機会は多くありません。 巡り合うたびにとてもうれしく思い、本当はいつまでも手元に置いておきたくなります。
爪掻綴れは完成させる図案を機の下に置いてその柄に沿って丹念に糸を打ち込み、それを織っていきます。
手の爪にやすりで溝を作って櫛のようにとかして抑えていくのだそうです。
織物というより、細く強い綴れ糸で一目ずつ編んでいくような工程で、根気と高い技術を要します。
そんな作者のご苦労とは裏腹に、完成されたこの織物は、春の風と幸せを運んでくれそうで微笑んでいるかのように見えます。
実物を是非ご覧いただきたいほどに澄んだ綺麗な色です。
品格があり、きちんとした装いを実現してくれそうです。
細見さんの作品に出合うたびに、高貴なまでの清らかさを感じて心が洗われるようです。
いつかこんな帯が似合うような人になりたいと思わされるような透明な美しさがあります。
地色は紫水晶色「#cfcfe6 WEB色見本」を、
花の色は江戸紫色「#4c3766 WEB色見本」をご参照下さい。

1922年 兵庫県生まれ。
丹波布で有名な丹波市出身で、昭和の初めより西陣の機屋さんで修業を積まれました。
戦争が近づいたころ、贅沢品を作ったり身に着けたりする事を禁止された時期があったそうですが、 それによってなくなってしまった染織文化は加賀縫とよばれる日本刺繍など他にもたくさんあります。
そういった中で綴れ織もやはり贅沢品の極みのようなものであったと思われますが、卓越した技能を 持っておられた細見さんは戦争に突入してからも、例外として創作を許されたほどであったようです。
ただその後に徴兵されて満洲へ送られ、創作を断念されました。
さらに敗戦後は不幸な事にシベリアに抑留され、言葉にならないほどの大変なご苦労をされたそうです。
1948年に帰国が叶い、お仕事も再開されました。
命ある事に感謝されお仕事へ臨まれる真摯な姿勢やお人柄を、人間国宝である喜多川平朗氏にも、また同じく人間国宝である森口華弘氏にも認められて指導を受けられ、日本伝統工芸会に出品されました。
1963年より各賞を受賞され、それまでの西陣の綴れ織の常識を変えるほどに少ない色数で、上品で静かな佇まいの中に綴れ織ならではの奥深さを表現され、厳しくも美しい作品を発表され続けられました。
1997年重要無形文化財「綴織」の保持者に認定。
2012年1月 1日没。