「残映」鍋島木版更紗帯地
人間国宝 鈴田滋人作

商品番号 m0277
販売価格 有難うございました

商品説明

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【鈴田滋人】
1954年 佐賀県鹿島市生まれ
1979年武蔵野美術大学日本画学科卒業後、1981年より「鍋島更紗」の研究と復興に力を注いだ父・鈴田照次氏の後を受け木版摺更紗の研究を続けられ、その技法を高度に体得、独自の作風を確立されました。
1982年  日本伝統工芸展初入選(以後連続入選)
1985年  日本工芸会正会員となる
1994年  東京国立近代美術館工芸館にて「現代の型染」に出品
1996年  日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞受賞、同作品文化庁買上げ
1998年  日本伝統工芸展 NHK会長賞受賞、同作品文化庁買上げ
2003年  伝統文化ポーラ賞 優秀賞受賞
2007年  大英博物館にて日本伝統工芸展50周年記念展「わざの美」に出品
銀座和光でも個展を続けていらっしゃいます。

古渡とよばれる非常に貴重な「裂」のひとつに更紗があります。
更紗は16世紀末から18世紀にかけて日本に輸入された、インド、ジャワをはじめ、ペルシア、さらにイギリス、オランダなどのヨーロッパ製を含む外国の木綿の模様染めの総称で、その技法は主として手描き、木版、銅板、蝋防染によるものでした。
非常に高価であった事もあり、それをお手本にして、さらに日本人好みの色柄のものが各地で作られるようになりました。
長崎・鍋島更紗、天草更紗、大阪・堺更紗、京・堀川更紗など和更紗と呼ばれて親しまれました。
慶長年間に朝鮮半島から連れ帰った高麗人・九山道青によって始められた更紗は鍋島藩の保護を受け、藩の御用として作られ、質的にも高いものが鍋島更紗と呼ばれています。
木版と型紙を併用する方法は世界的に見ても類まれな珍しいもので、藩の庇護を受けて諸大名や幕府への献上品が作られていました。
その技法は木版ずりと型紙ずりを併用した独特のもので、色染めも精巧を極めたそうです。
しかしながら数百年の時間が経過し、紛失した資料や伝聞でしか残っていないものなどもあり、鈴田氏はお父様の照次氏の時代から二代に渡って試行錯誤を繰り返し、その復元に至るまでには大変なご苦労があったようです。
1999年の第46回日本伝統工芸展などでも鑑査委員を務められるなど、後進の指導、育成にも尽力されています。
2008年、最年少で「木版摺更紗」の重要無形文化財保持者に認定されました。