花鳥文様手描ロウケツ訪問着 皆川月華作
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商品番号 r1081
花鳥文様手描ロウケツ訪問着
皆川月華作

販売価格 有難うございました

身丈 165 cm
裄丈 68 cm
袖丈 49 cm
 

花鳥文様手描ロウケツ訪問着
皆川月華作

昭和の初めに帝展(帝国美術院展覧会)に入選されて以来多岐に渡ってご活躍され、日本の染織の世界に大きな影響を与えながら様々な分野において数知れない足跡を残され、現在もなおその作品にはファンの多い皆川月華氏の作品が、嬉しい事に昨年に続いて入荷いたしました。
色や生地から見受けるに、おそらく昨年入荷しました作品より後の時代につくられたものではないかと思われます。
前回の作品はロウケツの妙味を活かしたタイプのものでしたが、こちらのお着物は、お若い頃に都路華香氏に師事して日本画を学ばれた月華氏ならではの、その筆使いが伝わってくる様な躍動感あふれる手描きの味わいのある作品で、全体の作風もかなり違う様に見受けられます。
七宝繋ぎの地紋のある明るい玉子色・カナリヤイエローの生地に、大胆な構図と色使いで牡丹、菊、薔薇のお花が咲き競う様に並び、その間をカラフルな鳥たちが飛び交い遊ぶ様子が描かれています。
その花の茜色と地色とのコントラストは鮮やかで見事なものです。
葉の色の緑が萌黄に藍をかけた様なビリジアン的な色であったり、所々に配置された黒や紫の色にも月華氏作品ならではの個性が窺えて、こんな作品に出合えた事が嬉しくなってしまいます。
またラフな筆使いの模様を縁取ったり、図案を強調したりするために、丁寧な刺繍が計算されて効果的に施されている、お家芸の様な技法も見逃せない魅力のひとつです。
背景の様に散らされた金彩もこの図案を立体的なものにしている様です。
とにかく見れば見るほどに「ああそうか」と感心し、感動し、新発見があります。
実際にお召いただくためのお着物ではあるのですが、昭和史に残る染織作家の大作となれば、身につける前にまずは十分に目で楽しんでからと思ってしまい、また個人レベルで楽しんでしまうのも申し訳ない様な気持ちにさえなります。
お着物ファンの方にもこの機会に是非ご覧いただきたい、素晴らしい逸品です。
カナリヤイエローは「#fff34c WEB色見本 原色大辞典」を、
茜色は「#b23e27 WEB色見本 原色大辞典」を、
萌黄色は「#aacf53 WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。
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