天平華文夾纈あしぎぬ文様袋帯 徳田義三作
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商品番号 r1338
天平華文夾纈あしぎぬ文様袋帯
徳田義三作

販売価格 有難うございました

長さ 4 m 57 cm
太鼓巾 31.6 cm
前巾
 

天平華文夾纈あしぎぬ文様袋帯
徳田義三作

街に吹く風にも秋の気配を感じ、朝夕過ごしやすい季節となってまいりました。
本格的なお着物シーズンを迎えるにあたって、以前より個人的に保管していたものを何点かをご紹介させていただく事にいたしました。
古代、当時は貴重な宝物であった染織品が、はるか西方からシルクロードの終着点として日本に伝えられました。
美しい錦、綾、羅などの織物、刺繍、また絞り染めは天平の人々の心を虜にした事でしょう。
こちらは、正倉院にもその記録が残る「夾纈」「蝋纈」「纐纈」とよばれる三大纈のひとつ、「夾纈」染めを巧みな織りと染めで復元された徳田義三氏作の袋帯の作品です。
櫛すき織のようなゆるゆると揺れるように織り出された地紋が複雑なニュアンスのある表情で素敵な古色を感じさせ、またその地色も古代の茜色の雰囲気を出されていて古代裂の資料などを彷彿とします。
ポイントになっている天平華文の大きなお花には少しメタリックな青磁色やピンクの彩色が施され、そのコントラストがまた大変お洒落な印象となっていてさすがと思いました。
忠実な復元品というだけのものとは身に着ける楽しみがまた違います。
葡萄色のお花や高麗納戸色の葉などの模様のベースはすくい織のような技法で細やかに織り出されていて、そのかすれた輪郭が夾纈の雰囲気を醸し出しているようです。
また櫛すき織の地織の隙間に見え隠れする本金箔は裏側から刷り込まれているようで、その物つくりに対するこだわりには感服させられました。
この素敵なデザインを実現されるために織りと手描き染めを巧みに使いわけてつくられた事が手に取るようにわかり、思わずため息が出てしまいます。
近年では決して出合う事がないと思われる、希少性の高い別格にお洒落なおすすめの逸品です。
未着用品。
枯茶色(からちゃいろ)は「#996b4d WEB色見本 原色大辞典」を、
葡萄色(えびいろ)は「#4d011d WEB色見本 原色大辞典」を、
高麗納戸色は「#2c4f54 WEB色見本 和色大辞典」をご参照下さい。

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